商品No:100282
容量:750ml
生産地:フランス/ブルゴーニュ
タイプ:白
品種:シャルドネ
生産者について
シャブリというアペラシオンはその名声の高さと世界的需要の為に、ほとんどの生産者が品質追及を放棄し、大量生産を行う怠惰な生産地域です。自然派という枠外であっても、秀逸なワインを造る生産者が稀の中、自然派の生産者となると壊滅的状況でした(唯一の例外は、著名なアリス エ オリヴィエ ド ムール)。そんな地域にあって、僅か2haほどの畑から、自然派ワイン造りを始めたのが、(2006年当時)24歳のトマ ピコ氏です。彼の父もシャブリの生産者ですが、当初は栽培・醸造方法も一般的で、農薬・培養酵母などを用いてワイン造りを行っていました。
彼はまず、ブルゴーニュの自然派ワイン生産者、ドミニク ドゥラン氏のもとへ研修に行きます。実は、彼の父とドミニク ドゥランは醸造学校時代の同級生でした。その頃からビオロジックやビオディナミに傾倒していたドミニクが、彼にとっての師匠となったのです。その経験を経てシャブリに戻り、祖父の所有していた畑を譲り受けてワイン造りを始めました。ドメーヌ名のパット ルーは、所有している畑の通称「狼の足」から名付けられました。
そもそも彼が当初から自然な栽培を目指していたのには、除草剤の為にガンで早くに亡くなった祖父の存在が大きかったと言います。まだ幼かったトマに「同じ過ちを犯すな」との言葉を残し去った祖父への想いを胸に、この素晴らしい土地を健全な状態で次世代に残すため、自然環境を尊重した栽培に特化したトマ。農薬漬けだった葡萄や土地を蘇らせるまでには 4、5 年もかかり、実際に畑が見違えるようになったのは 2009年からだったそうです。この様に自然の有難さを真摯に謙虚に受け止め、日々畑と向き合っていた彼が、その自然によりこれだけ長く受難な時を費やさなければいけなかった事は、想像を遥かに超える苦難だったと思いますが、販売時期を分散させたり、買い葡萄でワインを作ったりしてなんとか耐え忍び、ようやく念願のパット ルー名義のシャブリがリリースされました。
輸入元コメント
樹齢60年以上のシャルドネから造られ、卵型コンクリートタンク、古樽、ステンレスタンクを組み合わせて発酵。その後ステンレスタンク、コンクリートタンクで1年熟成させた後に瓶詰。
フレッシュなレモンの活き活きとした香り。徐々に白や黄色い花のフローラルな香りも膨らみます。スワリングしていくと、ハチミツ、赤リンゴの蜜の部分、花梨などの熟した果実の香りが溢れます。味わいは柑橘のニュアンスが中心で、レモン、グレープフルーツ、ライムの柑橘系果実に、ハチミツっぽい蜜のニュアンスが拡がります。
本来のシャブリらしい石灰のテロワールを感じられる味わいで、全体を引き締めるキンメリッジ由来のミネラル、美しい酸が心地良く、優しい味わいが充足感のある味わいを感じられます。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
20歳未満には酒類の販売をいたしません。