サンイポリット・ルージュ 2020 ／ ドメーヌ ・ミューラー・ケベルレ　St Hippolyte Rouge 2020 / Domaine Muller Koeberle

商品No：100105
容量：750ml
生産地：フランス / アルザス地方
タイプ：赤
品種：ピノ・ノワール

ドメーヌミューラーケルベルは、ストラスブールとコルマールの中間に位置する街、セレスタ郊外のサンイポリットでワインを醸造しています。1961年に設立された家族経営のドメーヌで、現在は4代目のダヴィッド ケベルレが27haの畑を引き継ぎ、伝統とナチュラルな手法を融合させたワイン造りを行っています。

3代目まではいわゆる伝統的なワイン造りをしていましたが、4代目のダヴィッドがナチュラル ワインへ方向転換していく中で、クリスチャン ビネールが運営するピルエット グループにも参加。ピルエットのラベルで世間に自らのワインを出すことでワインのレベルアップと販売を進め、グループに参加することで生産者との情報交換や様々な勉強を行い、ダヴィッドのスキルアップにも繋がりました。時を経て徐々にナチュラルワイン的な造りの完成度を上げて行き、十分な経験を積んだ今回、晴れて独立することとなった期待の大型新人生産者です。

ファンキーなイラストが描かれたラベルは、親友でもあるタトゥーアーティストに依頼しています。（ダヴィッドの腕にもビッシリとタトゥーが）ダヴィッドがワインのキュヴェ名や品種、テイスティングした印象を伝え、そのインスピレーションでイラストを描いています。

ドメーヌ所在地の地名を冠した彼らを代表するキュヴェのひとつ。
花崗岩の特徴 (雲母、石英、長石) を持つ非常に特殊な土壌で、モーゼルのザールにみられるスレートも畑に存在している褐色の土壌。繊細でありながら、力強さのある余韻長めの点が特徴。樹齢50年以上の古樹のピノノワールを使用し、1ha当たり35ヘクトリットルに抑えた低収量を実践し、全て手摘みで収穫、完全除梗。水平循環式タンクでのマセラシオンを行い、ゆっくりと段階を分けてプレスし、プレスされた液体はポンプを使用せず、重力によって移され、澱と共に熟成されます。

若干黒みの入った濃いガーネットの外観。香りの集中度が高いのが特徴で、クリアで完全に熟した赤い果実の凝縮した香りが前面に出てきます。ブルーベリーやプルーンのような、酸のある黒い小粒な果実の香りが特徴的。徐々に炒ったスパイスのような香りのアクセントも膨らみ始め、ワイン全体に複雑さを与えています。

味わいは、色味とは裏腹にエレガントかつチャーミング。昔ながらのピノノワールが好きな方であれば、正にストライクな味わいです。凝縮感がグッと上がり、活き活きとした果実味と酸が満足感を与えてくれます。余韻も非常に長く、シルキーな質感と共に全体をまとめ上げています。

ジビエ料理や牛肉の煮込み、赤身肉のグリルなどと非常に良い相性をみせます。提供温度は低すぎない温度である、15～17度程度をおすすめします。（輸入元資料より）